『BLUE GIANT』映画のネタバレ感想&レビュー!原作との違いを解説!

ブルージャイアント

この記事では、BLUE GIANT映画を観た感想を、ネタバレや原作との違いを含めて解説していきます!

 

『ブルージャイアント』とは2013年から「ビッグコミック」で掲載されている石塚真一によるジャズを題材とした青春漫画であり、2023年2月17日よりアニメで劇場公開された作品となっており、

原作と映画の違いはあったの?

アニメ好きな人はどう評価しているの?

 

と、映画『ブルージャイアント』を観ようか悩んでる方は是非参考にしてみてください。

 

POINT!

筆者はTVアニメとAmazon+やNetflixなどのwebアニメを含めたアニメを年間100作品以上、放送されているアニメのほとんどを見続けて15年経つアニメ好きです。漫画は月にどれくらいの作品を読んでいるのか分からないくらいには読んでいます。

過去にはアニメ雑誌やアニメ配信会社にオファーされライターのお仕事もしておりました。

そんな私が映画『ブルージャイアント』を観た感想を解説していきます!

 

本記事には、映画『ブルージャイアント』のネタバレが含まれていますので、読まれる際はご注意ください!m(_ _)m

 

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映画『BLUE GIANT』について紹介

まずは、「BLUE GIANT」について簡単に紹介していきます。

 

あらすじ

本作は、世界一のサックスプレーヤーを目指す高校生・宮本大が、高校時代を過ごす仙台、卒業後の上京先である東京、バンド解散を期に自身の飛躍を求めて渡ったドイツやアメリカと、拠点を移しながら一歩ずつその階段を上っていく様が描かれているジャズを軸に描かれる青春漫画作品です。

 

スタッフ
  • 原作 – 石塚真一
  • 監督 – 立川譲
  • 脚本 – NUMBER 8
  • 音楽 – 上原ひろみ
  • ピアノ奏者 – 上原ひろみ
  • サックス奏者 – 馬場智章
  • ドラム奏者 – 石若駿
  • アニメーション制作 – NUT

原作マンガを書いている石塚真一さんは、『岳』の原作者でもあります。

音楽を担当する上原ひとみさんは、東京オリンピックの開幕式で演奏を担当したちょー凄腕のピアニストです!

 

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映画「BLUE GIANT」の感想レビュー

映画を見た私の感想は、

とにかく熱い!ジャズを知らなくても、原作を読んでなくても伝わってくる青春がつまった作品!映画館で上映している間に何度も見に行こう!

というのが、終わった直後に出た素直な感想です。

 

そして、

  1. 滅茶滅茶良かったところ2つ
  2. 演奏部分の3DCGにはどういう意図があったのか?
  3. ラストの原作との相違点はなぜなのか?

 

という所が気になったので、この3つの構成をもとに感想を話していこうと思います。

 

滅茶苦茶良かった点:①物語性

ブルージャイアントの感想レビュー

映画自体は原作の1巻から10巻を元に作られていますが、当然、2時間という尺の間に全ての話が入らないので、仙台編である序盤のストーリーはなく、主人公・宮本大が上京する所から始まります。

仙台編がないことで、ジャズにかける想いや師匠との熱い練習の日々、家族愛溢れる話などがないので、宮本大への感情移入はしづらいかもしれません。

 

ただ、映画ではそこにスポットを置くのではなく、疾走感溢れる大の人生と「音楽を心から楽しむ環境」をいかにアニメーションで魅せれるかに重点が置かれているのではないでしょうか。

1つの映画作品として、原作の「ジャズ」を軸にした青春さが全面に感じられるストーリーです!

 

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滅茶苦茶良かった点②:音楽とアニメーションの親和性

ブルージャイアントの感想レビュー

「ブルージャイアント」は「音が聞こえる漫画」と言われるほど演奏シーンの臨場感が伝わってくる作品です。

映画では、もちろん音楽が本当に聞こえてきますし、音楽を担当された上原ひろさんの素晴らしい音楽制作と上原ひろみさん・馬場智章さん・石若駿さんの圧倒的な演奏から「音楽っていいなぁ」とジャズを全く知らない身でも感じました。

 

更に、「歌詞のない数分間に渡る演奏」をジャズに興味のない人でも楽しめるよう映像で工夫されています!

本編では描けなかった仙台編のダイジェストを盛り込み「ジャズへの想い」「ステージに立つことの想い」を描きつつ、アニメーションでしか描けないエフェクトやカメララークを使い演奏シーンを熱く熱く盛り立てる演出は見ものです。

大迫力の音響環境と大画面がある映画館でしか味わえない「音楽を楽しむ環境」を味わえて、テレビ版アニメで作らなかった理由が分かりました。

 

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演奏部分の3DCGにはどういう意図があったのか?

そんな圧巻な演奏シーンの3人が3DCGで描かれているシーンが結構多くあり、明らかに浮いているので

  • 「なぜ3DCGを採用したのか? 」
  • 「全て手描きで描くというは出来ないのか?」

と疑問に思いました。

 

昨今のアニメの3DCG採用は、映画「THE FIRST SLAM DUNK」が多大な評価を得ているように注目されている手法で、今後フル3DCG作品が増えていくだろうと思っています。

ただ、「人間」との相性はまだまだ技術的に合っていないなと感じており、動きに重みや厚みがなく3DCGにも関わらずペラっとしている印象をずっと受けています。

 

まだまだ技術的には「違和感」を残す3DCGをなぜ使うのか、

  1. リアリティを出す為
  2. 違和感を出す事で飽きさせない
  3. 手描きだと膨大な時間とコストがかかる

 

この3つが主な理由かなと作品を何度か見て思いました。

 

今作は3DCGの中でも、「モーションキャプチャー」という、現実の演奏の動きを3DCG化して取り込み、映像に反映させるという手法を使い、よりリアルに演奏シーンを描いたのではないでしょか。

また、音楽とアニメで「滅茶苦茶かっこいい!」と思う一方「音楽はいいけどなぜ3DCG?」「手描きで全部見たかった」とあえて違和感を感じさせることで、120分の映画の中で1/4にあたる約30分の演奏シーンを飽きさせない意図があったのかなと、、

その超長尺の演奏シーンを手描きにすると時間もお金もかかってしまうというのは言わないと思いますが、本音な所だと思います(笑)

 

ラストシーンの原作との違い

正直、ここ変えてくるかとかなりビックリしました!

石塚真一さんの作品の「現実はこうも辛いのか」と打ちのめされる一面が魅力な部分ではあると原作を読んでいる身としては感じていたので、来ちゃうんだと、、

 

ただ、物語性のところで話したように、「疾走感・音楽の楽しさ・熱い青春」というテーマをどう魅せていくのかに重きを置いた上で、原作通りだとまとまりに欠け、折角ここまで表現してきたテーマがブレる。

また、「見たっかた」部分でもあり、アニメオリジナルで見せることで「めでたしめでたし」と1つの映画作品を見たと思わしてくれる展開にしたかったのだと思います。

 

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まとめ

原作を読んでいた作品で、「音」がつく事でどうなるのか、立川譲監督の手によってどうアニメで表現されるのかとてもワクワクしていた作品だったので、そのワクワクを何度も超える素晴らしい映像作りに感謝したいです。

音楽ももちろん素晴らしく、「Dolby Atmos」や「轟音上映」という映画館の中でもさらに音にこだわった環境で見ることをお勧めします。

個人的には、立川シネマシティの極上音響上映で是非見たい作品です。

この記事を書いた人

TVアニメとAmazon+やNetflixなどのwebアニメを含めたアニメを年間100作品以上、放送されているアニメのほとんどを見続けて15年経つアニメ好きです。漫画は月にどれくらいの作品を読んでいるのか分からないくらいには読んでいます。
過去にはアニメ雑誌やアニメ配信会社にオファーされライターのお仕事もしておりました。

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コメント

  1. ブルー より:

    日本が誇る世界的ジャズピアニストの
    名前が間違ってますよ

    上原ひとみさん ではなく

    正しくは
    上原ひろみさん です

    ご本人が見られる前に
    直して下さいm(_ _)m

    先日
    その上原ひろみさんの
    ピアノ演奏を生で聴く事が出来ました
    感動で涙があふれました

    • タイぽん より:

      大変失礼いたしました、訂正いたしました。

      生演奏、羨ましいです!
      So BlueのモデルとなっているBlue Note Tokyoでサプライズ登壇&生演奏されたそうです!

      機会があったらぜひ生で聞いてみたいです。

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